乳腺外来からのお知らせ

皆さんは乳癌がどんどん増えている事をご存知ですか。現在、日本人女性の25〜30人に1人は人生のどこかで乳癌になると言われています。アメリカでは9人に1人、イギリスでは、なな何と!6人に1人が乳癌といわれています。日本はどんどん欧米化していますので、乳癌になる率は更に上がると考えられています。ただ、欧米では乳癌になる人は多くても、乳癌で死ぬ人は減っている状態です。その原因は、乳癌検診が普及し、早期に乳癌を発見出来早期治療が可能だからです。残念ながら日本では乳癌は増え、しかも乳癌で命を落とす人もまだ増え続けています。その原因のひとつに乳癌検診の不備が挙げられています。日本人女性の乳癌検診受診率は15%に満たず、その為進行癌の状態で発見される事が多く、治療をしても助からない場合がある訳です。乳癌は決して他人事ではなく、身近な病気です。しかも早く見つけて治療すれば助かる病気です。その為には、年に1回の乳癌検診をぜひお勧めします。しこりに気づいてから受診する時代ではありません。
当院では、乳腺外来で乳癌検診を行なっています。基本的には、 40歳未満の女性:超音波検査(エコー)+触診 40歳〜50歳の女性:乳腺撮影(マンモグラフィー)+触診、超音波検査(エコー)+触診を1年毎交互に。 50歳以上の女性:乳腺撮影(マンモグラフィー)+触診としています。(マンモグラフィーはいい検査法ですが、被爆が無視出来ないので、若い女性には人畜無害なエコー検査を優先します。また若い女性ほど乳腺がしっかりしていますので、エコーの方がよく見えます)検診でしこりが見つかったり、しこりが気になり受診された方は、引き続きエコーを用いて吸引針生検を行い、組織診断します。乳癌と診断されたら、手術その他の治療をご説明します。

これらの検査は1日で行ないますので、心配事がその日の内に解決します。何もなければこれで1年間安心していられます。皆さん、軽い気持ちでお越しください。もちろん、しこりが気になったり、痛みや違和感を感じる方は、我慢せずすぐにお越し下さい。

                         湖南病院 乳腺外来担当:吉川、戸泉

 

当院での乳癌治療の概要

乳癌と診断され、当院での手術を希望された患者様は、外来で全身検査、転移の検査を行います。問題なければ手術日の1〜2日前に入院し、手術を行ないます。術後は経過良好であれば、患者様の希望を優先して退院します。(術後2〜3日でも退院可能です)

術式は、比較的早期乳癌には(しこりの大きさ3cm位まで)、乳房温存手術、それ以上の場合は乳房切除をお勧めしますが、最終的には患者様御本人に決めて貰います。術後組織の結果が出て、必要であれば、抗癌剤治療、ホルモン療法、放射線治療などの後治療を行ないます。これに関してもするしないは、患者様に決めて貰います。

退院後は、定期的に乳腺外来で経過観察し、適宜転移再発の検査を行ないます。乳癌は子本的におとなしい癌なので、逆に10年間は油断出来ません。術後年間は1〜2年に1回は転移再発の全身チェックを行ないます。その後も定期的に診察します。また、反対側の乳房に新しく出来る可能性もありますので、10年後からは乳癌検診を行ないます。